歴史資料館

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昼の顔と夜の顔?

「順慶町夜見世之図」歌川広重画
「順慶町夜見世之図」歌川広重画
夜店の図(「新吟 大津えぶし」より)
夜店の図(「新吟 大津えぶし」より)
夜の顔といっても夜店の話。順慶町通(現・南船場4丁目~3丁目あたり)には、いつの頃からか夜店が並び、その賑わいぶりには江戸から来た人も驚いたという記述がある。順慶町通は新町から心斎橋筋にはいる道筋にあるので、この夜店の賑わいが次第に南下し、江戸後期には戎橋まで連なる夜店でも有名であった。
「摂津名所図会大成」によると、その夜店は「呉服・木綿屋、家具調度、(中略)或ハ世帯の荒道具、神棚宮屋のとなりには仏具屋あり、(中略)鮓店、野菜、菓子、饅頭・餅、煎餅に板行店、いふとも尽きぬ」。