ときじくかぐのこのみ、漢字で書くと…「非時香具果」。かの日本書紀、垂伝天皇と田道間守のくだり、不老長寿の木の実の話に由来します。日本の果実のルーツ、お菓子のルーツとも言われるその言葉を店名に、季節×果実の魅力を前面に押し出すのがこのショップ。実は…超が付く高級フルーツショップを母体に持つこともあり、フルーツには並々でないこだわりが。と、なりますと。やはり…気になる…この季節は、い ち ご！！！

まずはこちら「国産白苺のグラスショート」。近年ちょっとずつ、でも確実に、流通量を伸ばす、あの白苺！こちらでは“淡雪”を使用。酸味控えめで甘味を感じやすい品種なんです。スポンジ生地やクリームなどは、主役となる苺を際立たせるために練られたレシピ。専任のパティシエさんの心意気★また、形が少々規格に乗らなかった（味には遜色なし！）苺は自家製コンフィチュールでグラスの中に忍ばせて。同店のフルーツ愛をビシバシに感じる逸品。

次はこちら「あまおうパフェ」。リピーター様の厚いご支持を受けて、今年も堂々のリリース。5～6粒を使用する贅沢さに加えて、やっぱり皆様から愛される理由は1杯の調和。果肉やわらかく、酸味が控えめで、おまけに大ぶり。そんな「あまおう」をひとつのパフェスィーツとして完成させる見事な調和に…春が来た♪と思わずウットリ。ポイントは自家製苺ゼリーと苺のドライチップ。一粒の苺を解体して再構築したかのような苺感がたまらない。

最後は、真打ち「苺のわくわくゼリー」。あぁぁぁ美しい！自然の恵みがこんなにも美しいなんて。発色も形も、そのもの存在が愛おしすぎる。使用するのは「ゆめのか」。苺の自然な酸味爽やか、果肉のテクスチャーも程よく。ゴロゴロゴロと閉じ込められる約13粒。円柱のゼリーがこれまたスゴイ。「ゆめのか」の酸味甘味を引き立てつつ、スッと身を引く潔さ、その絶妙さ。どこまでもどこまでも「フルーツが主役」を貫く逸品揃いで、素通り不可能な魅力が満載！