2015.03.01

2015年はポストラグジュアリで「お花見」

Store Info

木材は熟成する!

田舎の実家には亡き父が「自動車1台分」の値で購入した碁盤があります。これが歳月を経て、木材が熟成し「高級外車1台分」の資産に成長していたことが判明しました。ですが、実は…幼少の頃に父にこっぴどく叱られた際、ワタクシその碁盤の裏にこっそりと「バーカ」とマジックで落書きしてしまっているんです。けっこーでっかく。鑑定士さんも裏面までは見逃したようで…。母も兄も、目がドルマークになっていて、このことを知りません。いつかはバレます。いまから、生きた心地がしません。歳月を経て、「バーカ」は自分だと分かりました。

さて、この四角い箱も熟成の一点。もうすぐやってくるお花見シーズンに、本物が分かる大人感を楽しめます。そう、「お重」なんです。中身も凝ってくださいね。お重だからといって、全てのメニューを和にする必要はないんですよ。パルミジャーノを効かせた卵焼きだって、オレンジで煮込んだ豚だって、春らしい一品なんですから。

このお重、サイドが曲線になっています。これは、胴張りという技術。伝統工芸師さんがひとつひとつ手作りを施した、密度のたっかーい逸品なんです。塗は溜塗(ためぬり)、職人の間では朱合漆といいます。下地の段階で朱を塗って、その上に溜を塗ったもの。もう、4角部分はうっすらと朱の趣きが出てきています。美しいですね~!

気になるお値段ですが…48,600円!間違いなく、ほんまもんの値段です。下世話な話ですみませんが、歳月を経たらもっと価値は上がるでしょう。つまりはね「消費」じゃなくて「ご利用」ということ。ポストラグジュアリが囁かれる昨今、こんなお買い物が今やスタンダードになっていきます。
そんな一点を店頭に並べるのが、

創業140年、増田漆器店さん。輪島塗をはじめ、越前塗 ・山中塗・会津塗・春慶塗・若狭塗と、伝統の漆器が並びます。「漆器を洗剤であらっていいの?乾かすには?長持ちさせたい」そんなあらゆる疑問にも専門家が回答。漆初心者にも安心の購入ができます。

次に見ていただきたいのがこの一点。後藤塗(ごとうぬり)の逸品です。四国高松で脈々と継がれる後藤塗は、朱の美しさがお見事。こちらは「とちの木」を使っているので、木目の美しさも楽しめるわけですね。そして…

年数が経つと漆の透明度が増し、色鮮やかな朱色と斑紋の濃淡が強くなります。つまりは「時間」が価値を作っていくのですね。そして、現在の価格は… 71,280円!ハイ、参りました。間違いなく一生モノです。さらにお伝えしたいのが、

見てください、曲線見事な花型。桜?梅?どっちでもいいんです。この3段、中に何を詰めよう?って考えると、かなーりテンションが上がります。しかもこういうものって、自分だけでなく次の世代、そのまた次の世代にも継がれていくもの。バカ娘が「バーカ」なんて落書きしない限り、春の思い出を代々作っていく…ニッポンの素敵なアイテムではないでしょうか?

価格や製造のことばかり説明しちゃいましたが、本当の魅力はやっぱりこの風合い。木のぬくもりと、細やかな工藝技術を感じる質感を、是非とも日常に取り入れたいもの。いきなり大きなお買い物は無理だけれど、塗りの箸など小物も充実しています。

  • 三段梅型重(後藤塗) 71,280円
    六五寸胴張2段重 48,600円(特別価格)
  • ※全て税込み価格。
Loading..