里芋の季節です。

心斎橋筋商店街の楽しみのひとつが「アーバンリサーチストア」の2階・ライフスタイルのフロア。最奥には大切にていねいに作られた食材のコーナーがあり、どれを手にとってもレシピのアイデアがわいてきます。「着る」だけでなく、「住む」や「食べる」にまで普遍ある真価を求めるURBAN RESEARCH DOORSのコンセプトが息づき、「これを使って何をつくろう、だれとどうやって食べよう」といったシチュエーションまでかきたてられる。。。生活提案のスペース。

以前は、日本国中、世界中にも食指を伸ばして URBAN RESEARCH DOORSの理念にかなった逸品を探していたのですが、ここ最近はオリジナルの「DOORS GROCERY」を開発。さらに独自性を深める商品郡が魅力的です。

食品だけではありません。カトラリーや器、ファブリックの「DOORS LIVING PRODUCTS ORIGINAL」も。ミニマルなフォルムの食器は手触りがなんともいえず、直感で購入してしまいました。

公式WEBの紹介文によると…
CERAMICS“FABRICS”とは…徳島県鳴門市において、230年以上の伝統がある「大谷焼」の窯元と共に制作。洋服を愛するDOORSが“Linen”や“Indigo”など洋服にまつわるキーワードからインスピレーションを得てオリジナルカラーで展開。素材の磁器土は、陶器より硬く焼き締めるため、丈夫で使いやすく、小さいお子様にも器を使ってほしいという思いから、シャープでありながら口当たり の柔らかさ、表情のあたたかみを意識した形に仕上げました。
とのこと。

そして「DOORS GROCERY」からは、化学調味料も保存料も一切なしの「めんつゆ」を購入。兵庫県養父市で、有機醤油を天然醸造で作り続ける大徳醤油と、かつお、昆布、あご魚醤を合わせたもの。

なにも奇を衒わず、まっすぐなプロダクトに、私も「まんまの味」で挑みます。まんまとは、そのままのこと。足し算を極限まで省いて、そのままの味を戴くのに選んだのが里芋。滋味深くて甘味が爽やかな一個を、ゆっくり煮出します。煮る前に洗うことで里芋のぬめりを引き出し、さらには、下ゆでをしないことでぬめりを強めます。

めんつゆと水で煮込んだら、最後に柑橘の皮をパラパラと。旨味と塩味と甘味の里芋に、酸味は香りだけで添えます。土の下の食材がホクホクと美味しくなる季節ですね。