2018.05.01

宇治園のティラミスが凄い! | 特集 201805

宇治園のティラミスが凄い!

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創業150年

宇治園といえば…京都山城創業明治2年のお茶の老舗。
来年2019年には創業150周年を迎えるそうです。150年?ピンときません。
一応調べてみると「スエズ運河開港」と出てきました。ますますピンときません。
要はワタクシのおばあちゃんのお母さんのお母さんが生まれた頃のこと。

そんな150周年を前に、宇治園の外観がリニューアルされています。
見てください!見事なレリーフオブジェ。デザイナー綿貫宏介氏のお仕事が、宇治園の歴史と重なります!

なんという重厚感!老舗の貫禄ここにあり。

さて、そんな宇治園の2階喫茶スペース。昨年ごろからインスタや口コミで話題のスイーツがあります。それが、なんと、ティラミス!!!!
150年のニッポンの歴史がイタリアのドルチェと出会う??さて、人気の秘密を探っていきましょう♪

それは…升(マス)に入っていました!ドリンクとのセット提供です。
ドリンクは、煎茶・抹茶(楽只)・ほうじ茶・珈琲から選べます。

なんと美しいグラデーション!
さじを入れると、フッと、ほんとうにフッと軽く持ち上がる。スフレのような軽さ!

口元に近づけると、清涼な香りがインパクト大!主張の強いマスカルポーネと抹茶の対峙がお見事な逸品です。しっとりマスカルポーネに、フッと吹けば舞い上がるような微粒の抹茶。その食感の対比もお見事ならば、味わいにおいても…どちらも決して退かない。

それもそのはず!見てください、こんなに厚い層の抹茶です。なんて贅沢な使い方でしょうか。香り、テクスチャー、味覚、そして視覚にも。品があって豪華。抑制が効いていて主張が強い。反義語のオンパレードですが、ほんとそんなカンジ。素材力(抹茶)が段違いゆえこそ!

一方、ほうじ茶のティラミスはというと・・・

こちらも相当な厚みです。“微粉末”ともいえるほどフワリと舞うようなほうじ茶。香りの優しさや味わいのインパクトも、そのへんのほうじ茶スイーツとは段違い。抹茶のようにマスカルポーネと対峙するでなく、調和しながら口内で溶けてゆく…トレヴォン、トレヴォンすぎる★その秘密は…

使用するほうじ茶にありました。当店の看板商品「火男(ひょっとこ)」を厳選。この「火男(ひょっとこ)」、上質な茎を使用する為、甘みが非常に強い。下世話な話ですみませんが、通常の茶葉で購入すると80g/1000円の…おおーっと、高級品なのですね。それを惜しげもなく、そして微粉末にして…ティラミスに用いているのです。

升(マス)にもご注目。このメニューのためだけに新にあつらえた枡は、歴史を安土桃山時代にさかのぼる「山中漆器」に依頼したのだとか。むーん、伝統×伝統&ティラミスとは。そんな粋な遊びも歴史ある宇治園ならでは。

しかしながらどうして、こんなメニューが生まれたのでしょうか?店長様いわく「お茶、ならばどこにも負けないと自負しています。本物を使えば、どんなアレンジも奇抜ではなく本流になると考えまして…」とのこと。なるほど、頷けます。そのくらい…素材感の強いティラミスなのです。

もちろん、「飲む」方のお茶も正統・本流。癒されるひと口です♪

味を楽しんだ後は、こんなフォトスポットもお楽しみください!

持ってますね~持ってますね~。

最後に…抹茶ティラミスセットのお盆に書かれた漢詩を読み解いてみます。

喫茶
(茶をたしなみ)
随時過
(時をすごす)
看水 看山
(水を見ながら、山を見ながら)
實暢情
(のんびりとした気持ちが満ちる)

  • 抹茶ティラミスセット 1080円
    ほうじ茶ティラミスセット 1080円
    煎茶・抹茶(楽只)・ほうじ茶・珈琲から、全て冷or温で1品のお飲み物が選べます。
  • ※価格はすべて税込み価格。

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