歴史資料館

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引き札=ダイレクトメール

仁寿堂分店 引札
仁寿堂西店 引札
仁寿堂はお香の老舗。延宝年間(1673-1680)創業。
引札とは、商品広告や開店・大売り出しの宣伝などのため配られた印刷物(摺物/すりもの)。
今日のチラシ広告や、ダイレクトメールにあたる。
享保(1716~1735)以前は商品の品目や屋号を記しただけであったが、寛延・宝暦ごろに発達して、顧客の注意をひくような文章も作られるようになったといわれる。
それまでは、ただ店をあけて来客を待つだけの消極的なかたちから、引札の宣伝によって、積極的に客を呼び込もうと、さまざまな趣向を競い合った引札やビラ(心斎橋筋関係で現存するもののほとんどが明治期以降ではあるが)がそれぞれの店で作られた。